ヒューズが飛んでしまう? ドイツの電気事情

ご存知の通り、ドイツ(ヨーロッパ)の家庭用電源は220V であるため、110V 用である多くの日本の電気製品はそのままでは使えません(ラップトップパソコンの電源などは220V に対応しています)


そこで220V/240Vの電圧を、日本の電圧である110V に下げるためにトランスなどを使います。


大きさ、種類、色々なタイプのトランスがありますが、内部にコイルがたくさん巻いてある、重量がある大型のトランスで、スイッチが付いているタイプの場合、スイッチを入れた時にヒューズが飛んでしまうことがあります。

 

戦後の建物など、特に古い場合は当時の電気事情で電線やヒューズが設置されていますので、今日の電気事情に間に合いません。


トランスを使用した場合、中の大量のコイルがサイクルのタイミングによっては最大限の電力を一挙に消費してしまうためにヒューズが飛んでしまいます。


大型の(コイルタイプの)トランスでもスイッチのないものがありますが、それをつなげっぱなしにしておくと、プラズマTVや冷蔵庫並みの電力を消費するものがあります。


電気製品を使用していない時は、スイッチをオフにしておくか、コードを抜いておかないとかなりの電力が消費され続けます。


最近普及しているLED照明や、携帯電話などにはさまざまな電源が付属で付いていますが、それらもタイプによっては1W3W程度の電力を消費します。


つないでさえあれば、LED自体のスイッチがオフで照明はついていなくても、あるいは携帯電話の電池が十分充電された後でも電力を消費し続けます。


例えば1WLED用の電源を一日中(24時間)つなげておけば(LEDを点灯させなくても)24Wの電力を消費しますが、それは例えば電球でいえば24Wのものを1時間付けっぱなしにしているのと同じことになります。


つまり、LEDに切り替えて節電しているつもりでも、明かりをつけていない24時間だけで24Wの電球1時間分を消費していることになります。


最近のアイフォーン5用のコイルを使っていないタイプの電源でも、メーカー表示で0.25Wとなっていますので、アイフォーンをつなげなくても電源をコンセントに4日間つなぎっぱなしにしておけば、やはり25Wの電球を1時間つけっぱなしにするのと同じです。


トランス・電源にはコイルの入っているタイプと、電子部品だけで作られているタイプがあり、コイルが入っているタイプは特に電力の消費が高くて熱を持ちます。


熱を持つことイコール電力の消費を意味しますが、コイルの入っていないタイプでも電力は消費しているので、使っていない時はなるべくコンセントから抜いておきましょう。