イースター・復活祭

イースターってどんな日?

 

イースター(ドイツ語:Ostern日本語:復活祭(ふっかつさい)は、十字架にかけられて亡くなったイエス・キリストが三日目に甦ったことを記念するキリスト教では最も重要な祝祭日と言われています。

 

このイースターは基本的に「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」と定められています。つまり毎年日付が変わる移動の祝日で、日本ではあまりなじみがないのは、クリスマスやバレンタインデーのように決まった日を対象に商戦を展開できないからかもしれません。

 

今年のイースターは327日(金)、キリストが十字架にかけられ亡くなった聖金曜日(受苦日)そして三日後の331日の日曜日がキリストが甦った復活日となります。

 

ドイツでも「イースターの休み」と称するように、学校はイースターをはさんで春休みになります。そしてこの時期をめがけて街にはさまざまなイースター商品がならびます。なかでもウサギや卵をあしらったチョコレートはおなじみです。

 

ではイースターのウサギや卵はどんな意味があるのでしょうか。まずウサギですが、子だくさんの象徴で木や草・花があちこち芽吹く春の自然を象徴すると言われています。また、ウサギはその目が三日月を思い起こさせ、三日月はもし欠けて見えなくなってもまた新月や満月となって再び現れるので共に復活を意味しています。

 

卵はゲルマンの伝統で多産や豊穣のシンボルで同時に卵が孵ることが甦りの象徴とされています。キリスト教ではカーニバルのあとの灰の水曜日からキリストが十字架にかけられるまでの受難の40日間を「断食のとき」と定めていますが、たまごはその栄養補給としてとりいれられた習慣とも言われています。

 

いろいろな色に染められたかたゆで卵は日持ちもよく、イースター当日は前日に庭などにかくされた卵を子どもたちが探す習慣も見逃せません。 

 

キリストの誕生を祝うクリスマスに始まり、ドイツの殆どの祭日はキリストの生涯にちなんだもので、これからそうした祭日を追ってみようと思います。